宇宙というフロンティアを克服した時計

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Speedmaster Professional Moonwatch 311.30.42.30.01.005

 

1969年7月20日、世界の人々はテレビの中継映像にくぎ付けになっていました。
史上初めて、人類が月面に降り立つ瞬間を見るために。

月の「静かの海」に星条旗を立てるアポロ11号のアームストロング船長。
その左腕には、月の過酷な環境の中でも静かに、そして正確に時を刻み続けるオメガのスピードマスターが巻かれていました。

今でこそ、スピードマスターと月面着陸の関係はよく知られていますが、この時計とて元々は一般向けの時計です。
初めから宇宙飛行を目的に作られたわけではありません。

もしかして、「最初から宇宙飛行を考えて開発された時計」と思ってました?

実は私もです。。。。。。。

ファーストモデルは1957年に、当時のオメガを代表する「27CHROC12」キャリバー321というクロノグラフ・ムーブメントを心臓として誕生しました。

当時は腕時計に優雅さが求められた時代です。
そんな時代に、実用性と機能性、頑強なステンレスケースを持つ、小型で斬新なデザインのクロノグラフとして登場したのです。

1964年、NASAから重大な国家プロジェクトのための物品調達として、複数の腕時計メーカーにクロノグラフ購入の打診がありました。

NASAの厳しい要求に対して、自信をもってテストを受けると回答したのはオメガを含めて3社のみだったそうです。
宇宙開発は、時計ブランドのプライドをかけた戦いの場となりました。

テストは気圧や温度、湿度変化、衝撃、加速度、振動など多岐にわたり内容も過酷でした。
例えば、低温度環境のテストでは、マイナス18度±4度に下げた室温の中で48時間保たせたのち、標準室温にもどしてから作動検査が行われました。

1965年、オメガに簡単な一通の手紙が届きます。

唯一、過酷なテストに耐え抜いたスピードマスターが、NASAから正式に「飛行資格認定」を与えられたのです。

当時の記録を振り返ると、宇宙計画が地道な実験を重ね、手探りで進められたことが良く分かるそうです。

厳しいテストが繰り返されたのは、宇宙空間で何かトラブルが起きた時、何よりも頼りになるのが正確な時を刻む腕時計だからでした。

実際、映画の題材にもなった1970年のアポロ13号のトラブルでは、スピードマスターの正確さがあったからこそ、帰還に必要な「僅か14秒のエンジン噴射」に成功したのです。
スピードマスターの正確さが乗組員の命を救いました。

現代から見れば稚拙と言いたいほどのアナログさだった当時のNASAには、乏しい技術を補って余りある熱意がありました。
アメリカという若い国の夢と希望を実現させるため、あらゆるものを活用し、心身を限界まで酷使することを厭いませんでした。

その熱意がオメガの高い技術と結びつき、スピードマスターを宇宙フロンティアの象徴に導いたのです。

Speedmaster Mark II Rio 2016 Olympics Edition  522.10.43.50.01.001

 

 

 

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