ユーザーフレンドリーなムーブメント

おはようございます。

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これまでもブライトリングのキャリバーについてお話してきました。
その中でも「キャリバー01」については3度目になりますが、もう一度お話しさせていただきます。

伝統を重んじる機械式時計でも、進化なくして成功はあり得ません。
そのため新開発される自社製ムーブメントの多くは、新素材や新機構を搭載することで、既存モデルとの違いをアピールするのですが、その点キャリバー01は異なっています。

ユニークなのは ”ウォッチメーカー・フレンドリー”であるということ。
いくら優れたスペックを持っていても、技術者の手に余るような難解な機械ではその能力を発揮できません。
そこでブライトリングは、設計段階でアフターサービス担当者の意見を聞き、扱いやすいキャリバーを開発することに力を注ぎました。

そのため、ユニットとして動力源は共有していても機構的には独立している構造になっており、トラブルが起きている側だけを外して修理することができます。
すぐに不具合を特定できることが大きなメリットとなっています。

もう一つ重視しているのは耐久性。

クロノグラフは可動部分が多いのでシンプルなモデルよりもトラブル発生率が高くなります。
そのため、キャリバー01はとにかく頑丈に作られています。

キャリバー01では、プッシュボタンとコラムホイールの距離を近づけ、レバーを短くして耐久性を高めています。
そのため、ガチッとした少々重めの押し感になっていますが、これはパイロットがグローブを着けた状態でもその感触が伝わるようにしているのです。

ちなみに、ムーブメントの厚さが7.2mmあるのも耐久性を考慮した結果です。
肉厚のプレートでガッチリ抑えることで時計に強さを加えています。
つまり、”体幹がしっかりしたムーブメント”になっているのです。

70時間ものパワーリザーブは、長時間にわたって安定したゼンマイトルクを得られますが、これは精度調整の作業にも優位に働いています。

これらの優位性はメーカー側のメリットだけではありません。
メンテナンス性に優れているということは、作業効率も高まり、重要な工程に時間を割くことができるということに繋がります。
ひいては、修理期間の短縮になります。

驚くような新機構も新素材も搭載していませんが、実はかな~~り深いところまで考え抜かれているムーブメントなのです。
”ウォッチメーカー・フレンドリー”なムーブメントは、”ユーザーフレンドリー”なムーブメントでもあるのです。

このユーザーフレンドリーなムーブメントは、クロノマット44ナビタイマー01に搭載されています。

 

 

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お客様からのご質問

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折角買ったお気に入りの時計。
日頃のメンテナンスが大事ということは当ブログの読者の皆様なら耳タコだと思います。

そんな中で、最近お客様からご質問のあった、ロレックスのメンテナンスに関する4つの疑問への回答をシェアしようと思います。

Q1:オイスターケースは何度研磨しても大丈夫というのは本当ですか?

A1:研磨とは、削って磨きをかける工程ですので、行うたびにケースは痩せていきます。
ただ、オイスターケースは鍛造によって成型されているため、他のブランドのケースに比べて素が出ることは少ないです。
ケースの分厚さや日本ロレックスが研磨を無料サービスしていることを考えると、研磨を前提としているので、ある程度まで実用強度も維持されるようですね。
もし、タフなフォルムが気に入っているのであれば、オーバーホール時の研磨は断っても良いかもしれません。

Q2:日本ロレックスでは文字盤交換ができるというのは本当ですか?

A2:依頼するモデルにバリエーションがある場合、日本ロレックスに持ち込めば文字盤料金と技術料金が必要になりますが、文字盤タイプの変更をしてもらえます。
また、交換前の文字盤は、依頼時に返却を希望しておけば基本的に返却してもらえますが、劣化が激しいと判断された場合は消耗品とみなされて返却はしてもらえません。
オーバーホール時に合わせて文字盤交換を依頼すると、技術料金が抑えられて、別途依頼するよりも多少料金が定額になります(文字盤交換に限ってみた場合)。

Q3:どの程度の故障であれば一般の時計修理専門店に依頼しても良いのでしょう?

A3:オーバーホールやリューズの折れなどのちょっとした故障であれば、一般の時計修理専門店に依頼しても問題ありません。
最近は独自のルートで純正部品を入手している修理店も増えているので、対応の幅は広がっています。
また、一般の時計修理店に持ち込んだからと言って、その後、日本ロレックスで受け付けてもらえないかということもないので安心してください。
ただ、セラミックやグリーンサファイアなどの特殊な部品が必要となる場合は、日本ロレックスに依頼した方が良いでしょう。

Q4:祖父の形見なんですが、アンティークだと修理を受け付けてもらえないと聞きました。

A4:日本ロレックスについていえば一部正しいです。
古い個体のパーツの大半は製造が終了しているため、日本ロレックスであってもパーツのストックが無い場合には、オーバーホールや修理を受け付けてもらえません。
メンテナンスが終了しているモデルの目安としては製造から30年以上経過しているかどうか。
こういった場合の対処法として、一部アンティークショップなどでは当時のパーツを独自にストックしている場合があるので、あきらめずに相談してみることをお勧めします。

日頃のメンテナンスをきちんとして、末永くお気に入りの時計を愛用したいですね。

 

 

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ブライトリングの独自なフォルム

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ブライトリングの独自なフォルムはどのようにして出来上がったのでしょうか?

ブライトリングのデザインを指揮する男として腕時計ファンに広く知られている人物が、
エディ・シェッフェル氏です。

セオドア・シュナイダー現CEOが絶大な信頼を寄せるデザイナーが成し遂げた仕事は、1990年代、独創的な「パイロット・ブレスレット」から始まりました。

エディ氏は

「あの斜めの線は、どのブランドにもなかったものです。
ブライトリングの信頼性と機能性を象徴する動きやダイナミックさを表現するデザインとして、私の中では早くから浮かんでいました。

飛行機のジェットエンジンのタービンに使われている線であり、絶対に必要な信頼性というスピリットも共通しているのです。

更に一目でブライトリングとわかる個性を求めました。」と話しています。

こうして誕生したブレスレットは大評判を呼びました。
腕時計では誰もやろうとしなかった斜めの線=リーニュ・オプリックは、腕時計ジャーナリズムの絶賛を浴びたのです。

今世紀早々、シェッフェル氏にクロノマットのモディファイの仕事がやってきます。
その構想は2003年にバーゼルで発表された第2世代「クロノマット・エボリューション」として日の目を浴びました。
この大成功はデザインの勝利でした。

シェッフェル氏は、クロノマットが初の自社製ムーブメント「B01」を搭載し、現行「クロノマット44」へと全面移行する、社運を賭けた節目にも当事者として参加しました。

「サイズも変わりましたが、重要な要素として『より快適に』という意思がありました。

ベゼルのライダータブに変更を加え、段差を構造に組み入れたのは ”快適な回し心地”を考えた結果です。
ケースの大型化にも、より快適に着用でき、細い手首にもフィットすることが重要なので、ブレスレットとケースの連結を可動にしました。」

このように新生クロノマットの誕生にデザイン面から深くかかわっているシェッフェル氏ですが、クロノマットに限らずナビタイマーのデザインにもそのデザインは取り入れられています。

デザイン面で紛れもなくブライトリングの超強力な戦力でありながら、シェッフェル氏は同社に所属したことがありません。
ブライトリングもその関係を尊重してきました。


「どんな新製品も、まず私が着用します。実際に着けることで、自分のデザインも製品も批判的に見ることができる。これが腕時計のデザインには決定的に重要なことです。

私は外部の協力者ですから、いつまでも批判的でいられるのです。」

当事者でいる限り見えない部分があるってことですね。
第三者の目で見るということが重要だと改めて気づかせていただきました。

 

 

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スイス時計技術の最先端

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TAG Heuer Carrera CV2A10.BA0796

 

本日は久しぶりにタグ・ホイヤーの話題。

タグ・ホイヤーの時計は最新鋭のファクトリーから生まれます。
整然としたラボラトリーのような光景は伝統的なスイスの時計工房のイメージとはかけ離れているようですが、そこでは ”精緻”と ”量産” という二律背反する課題を実現しています。

〈テクニーク・アヴァンギャルド〉に由来する ”TAG”HEUER の名にふさわしい先鋭が発揮されているのです。

現在のタグ・ホイヤーの生産拠点は、ラ・ショー・ド・フォンの本社に隣接するファクトリーと、ジュラ地方コノールにある傘下のコーテック社、さらに〈キャリバーS〉に代表されるエクスクルーシブなクォーツキャリバーはシオンにあるファクトリーで生産しています。

本社ファクトリーがアッセンブリーや品質保証を担うのに対して、コーテック社では外装ケースを担当。
これを地板、ブリッジ、ピニオンなどの製造にも拡大し、さらに〈キャリバー1887〉のパーツ生産体制も揃えました。

ケースは150~200トンの油圧プレスによる冷間鍛造を採用。
約30回の加圧成型の間、高温加熱処理を施し剛性を向上させます。
この自社開発のプレス設備によって、複雑なフォルムのケースでも製造することができるのです。

鍛造を終えたケースは、次に切削工程に送られます。
ここでは多軸式旋盤を用いてガスケット用の溝や内周・外周の切削を行います。
こうした成形・切削・穴あけが完了後、数回にわたる洗浄を済ませ、ポリッシュ仕上げが施されます。

コーテック社の従業員はケース製造に関わるものと、〈キャリバー1887〉の製造に関わるものに分かれます。
〈キャリバー1887〉の製造ラインは初年度、2万個という製造目標を見据えた最新鋭の設備による徹底した自動生産ラインです。
そこには世界最大のクロノグラフ製造拠点になるだけの十分なポテンシャルが秘められています。

こうした【高いクオリティと性能を標準化しつつ量産する】難しさは、複雑機構を組み上げる伝統的な時計師の技にも引けを取りません。
そしてスイス時計の伝統の技法や品質を守り続けるためにも、先端技術を導入し続けることは不可欠なのです。

「私たちの目標のひとつは非常に品質の高いものを的確なコスト、最適な価格で量産してお客様に提供していくこと。これを通して時計への夢を与えていきたいと思います。」とタグ・ホイヤー社代表取締役兼CEOのジャンークリストフ・ババン氏は語っています。

そのためには既成概念にとらわれず、最適な設計と生産技術を検討し採用していく。
その象徴が〈キャリバー1887〉なのです。

ババン氏は「時計製造業界において、様々な革新的な変化を起こしていくことも使命」と語っています。

タグ・ホイヤーのアヴァンギャルドがスイス時計技術の進化をさらに加速させていきます。

タグ・ホイヤーから放たれる時計技術の革新に目が離せませんね。

 

 

 

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現代でこそ必要な耐磁性能

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パソコンやテレビ、電子レンジなどの磁気を発生させる機器が常に身近に存在する現代社会において、機械式時計は、天敵である磁気の脅威に常にさらされています。

機械式時計のムーブメントが一旦磁気を帯びてしまうと、高い精度を出せないばかりか、自然には直らないため時計修理店に脱磁処理をしてもらわなければならないなど、かなり面倒なことになってしまいます。

ミルガウスは、そんな厄介者である磁気に対抗するため、優れた耐磁性能に特化して開発されたロレックスで唯一のシリーズです。

そのため、名前もフランス語で1000を表す”ミル”と磁束密度の単位”ガウス”を組み合わせた造語から命名されています。

ファーストモデルが誕生したのは1956年のこと。
当時はやっとテレビが出始めた時代で、現代のようにそれほど磁気を発生する家電製品があったわけではありません。
当時、強力な磁気を発生する機器に接する機会があったのは、レントゲン技師や無線技士などの、ごく一部の特殊な職業に就いたプロフェッショナルのみでした。

そんなニッチな市場に向けて作ってしまうあたりは、最強の実用時計を標榜するロレックスだからこそだったのかもしれません。

そして期待通りに優れた耐磁性を発揮したミルガウスは、ジュネーブの欧州合同原子核研究機構(CERN)の科学者たちが着用する時計として有名になりました。

このミルガウス、どのようにして磁気を防ぐことができるのでしょうか。

それはケース内にムーブメントをすっぽりと包むもう一つの軟鉄製インナーケースが設けられ、それによってムーブメントに磁気が及ぶのを防いでいました。
現行モデルはさらにブラッシュアップされていますが、基本的な考え方は同じです。

このインナーケースは磁気を跳ね返すのではなく、磁気を留めずに一気に通して逃がしてしまう素材でできています。
一気に逃がすことで、重要なムーブメントが帯磁することを防いでいます。

ファーストモデル、セカンドモデルと続いた70年代に入ると、より磁気の影響を受けにくい耐磁クォーツが登場するなど市場での優位性を見いだせなくなり、33年ほど続いたミルガウスの製造は一旦途絶えることとなりました。

その後

約20年の空白の時を超えて2007年、ミルガウスは電撃的に復活を果たしました。

1000ガウスの対磁性能はもちろん、ファーストモデルのアイコンであったイナズマ秒針(セカンドモデルではストレート秒針になってました)まで再現された新生ミルガウスは大きな話題になりました。

この現行のミルガウスは、他のスポーツモデルと違い、ケースはサテンではなくポリッシュ(鏡面)仕上げが施されています。
そのため、見た目にはドレッシーさも感じます。

Zブルー(下記には掲載していません)はさすがに厳しいですが、他のモデルはビジネスシーンにも最適でしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただし、注意点が一つあります。

ミルガウスはインナーケースを備えた耐磁構造のため、ケース厚は約13mmとサブマリーナ デイトよりも厚く重量も重くなっていますので、その点はご注意ください。

 

 

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「五輪」というフロンティア

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OMEGA Speedmaster Mark II Rio 2016 Olympic Edition  522.10.43.50.01.001

 

オメガは、創業以来、様々なフロンティアに立ってきました。

そのオメガがオリンピックというフロンティアを関わりを持ったのは、1932年のロサンゼルスオリンピックでした。
米国ロサンゼルスで開かれた第10回オリンピック大会で、史上初めて、全ての競技を単一の時計メーカーが計測する「公式計時」を担ったのです。

それまでのオリンピックでは、審判員が各自で用意したストップウォッチを使用してタイムを計測していました。統一された規格もなかったのです。

第10回ロスオリンピックでは、オメガは30個のストップウォッチを厳密に調整して大会に持込、一括管理の下で運用することで、オメガへの揺るぎない信頼を確立しました。

更にこの大会では、それまで5分の1秒までだった計時の精度が10分の1秒へと高度化しています。
従来のムーブメントの毎時18,000振動を36,000振動へと倍増させたのは、天才時計師と呼ばれたレマニア社のアルベール・ピゲ(アルバート・ピゲ)による仕事でした。

レマニア社は時計も製造しましたが、特にムーブメントに強く、多くの時計メーカーにOEMとして供給していました。
レマニア社は現在はブレゲに吸収合併されています。

第1次世界大戦前、腕時計とは女性のものでした。
ブレスレットなどの宝飾品を身にまとう女性たちと違って、男性にとっては腕に何かを巻き付けることに「恥ずかしい」という風潮があり、抵抗がありました。
そのころの男性の時計は懐中時計です。

変化は戦場から訪れました。
近代戦争を遂行するためには、正確な時刻を知ることが不可欠となります。
戦場で懐中から時計を出して時刻を確認する。。。その僅かな時間が作戦を失敗に至らしめることがあります。
少しでも早く正確に時刻を確認するためには、腕時計が必要だったのです。

第1次世界大戦で、兵士のために腕時計が大量生産されたことが契機となり、戦後の1920年代には男性でも腕時計を楽しむようになりました。

戦場で、その後はスポーツで、国同士の威信をかけたぶつかり合いは、それぞれ腕時計を進化させてきました。
2016年リオ・デジャネイロオリンピックでも27回目の公式計時を担当するオメガは、オリンピック記念モデルに平和への願いを込めています。
※2020年東京オリンピックでも担当することが決まっています。(実に29回目の公式計時となります。)

 

 

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高い時計には理由がある

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当店が扱っている、ブライトリング、ロレックス、オメガ、タグ・ホイヤーなどのブランドは高級時計として知られています。

更に高額なオーディマ・ピゲのような時計ブランドもたくさんありますね。

高い時計には理由があります。

本格時計はシンプルな3針時計でも20万円ほどします。

何故これほど高額なのでしょう?
理由を辿ると、最終的には【手間がかかる】という結論に達します。

製造工程がオートメーション化できる工業製品と違い、機械式時計は仕上げや装飾、組み上げなど機械では代替できない工程が多くあります。
ネジ一つ一つを手で磨き上げ、1個1個の時間を調整し、さらに1週間かけて精度試験を行い、また調整する。
こうして気の遠くなるような手間をかけて初めて完成するのが、本格時計なのです。

ただ、需要と供給の市場原理から言って理不尽に高額すぎる価格設定の時計が、生き残れる可能性は極めて低いでしょう。
誰かが欲しがらなければ営利企業である時計メーカーも存続できませんが、アベノミクスによる円高や2015年のスイスフランショックなどで、輸入品である海外ブランドの国内価格は上昇を続けています。
ここ数年は、スイス時計フェア発表作を見ていると、どのブランドもかなり厳格に価格設定を詰めてきているようです。

異常な高騰を続けたバブル期を除けば、実は時計の価格を判断するのはそれほど難しくはありません。

注視すべきは「時計の価格」を決める5つの基本条件です。

基本条件1:ブランド力

知名度やステイタス性が市場の需要を喚起します。
知名度の高さは、どれだけ市場で支持されているかのバロメーターです。
ブランド名にステイタス性があれば、完成度が同レベルの時計でも欲しがる人が多くなり、高額化することになります。

基本条件2:人気動向

時代のトレンドにマッチした旬の意匠であるかどうか。
需要と供給の市場原理に直接影響を与えるのが人気動向です。
時代のトレンドやファッション界とも密接に関係しており、象徴的なのがブランドを超えた最近のオールブラックやビッグサイズ人気ですね。

基本条件3:ムーブメント

外見だけでなく中身に拘るファンが急増しています。
中級クラスの9割が使っているETA社の汎用ムーブメントか、あるいは高額だけど自社ブランドで開発したオリジナルムーブメントか。
どうせ買うなら、ムーブメントにも拘り、自社開発ムーブメント搭載のモデルを選択する方が増えています。

基本条件4:機能性

高度な機能が増えるごとに高額化は必至です。
時刻を知るだけの腕時計を起点に、クロノグラフやダイバーズなど機能が増えるとその分費用が掛かるのは当然ですね。
ただし、操作性が追いついていないと宝の持ち腐れとなりますので、チェックが必要です。

基本条件5:素材

ゴールドやレアメタルなどの素材価値も見逃せない条件です。
超高級ブランドでゴールドやプラチナなどの貴金属を大量に使ったモデルは、まれに”時価”と表示されることがあるほどです。
金相場の安い時期に買って高くなってから売ると。。。。。

勿論、時代の移り変わりや技術の進化、景気・不景気、流行などによって、それぞれの条件が持つ価格への影響力は変動します。

しかし、少なくともこの5つの基本条件を見極めることが「自分流の価値」を見つけ、理想の1本を探し出す近道となるのは間違いないでしょう。

 

 

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極致というフロンティアを制した時計

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画像はSpeedmaster Professional Moonwatch 311.30.42.30.01.005

 

「天気の良いときにはどのくらい遠くまで見渡せるのか見当もつかない。
わかっているのは、一つの地平線の向こうにまたもう一つの地平線が現れるということだけだ。」

(『ラインホルト・メスナー自伝~自由なる魂を求めて』より)

「超人」と呼ばれたイタリア人登山家メスナーの言葉です。

この方、超人と呼ばれるだけあって凄い人です。
日本人の超人、植村直己氏と競い合うように記録を作っていきました。

なんとメスナーは、エベレストの単独登頂に初めて成功した人です。

今では500~1000万円払えば誰でも登れる(それでも大変ですが)ほどルートが開拓されしっかりとロープが張られているエベレストですが、1980年当時のエベレストにそんなものはありませんでした。

1980年、メスナーはエベレスト単独登頂を成功させ、マカルーなど残りの8000m峰にも次々と単独登頂に成功します。

1986年、ついにローツェ登頂に成功し8000m峰全14座を制覇という偉業を達成しました。

しかし、この偉業の達成と同時に、目標を達成してしまった彼は虚脱感に襲われました・・・・
そんな状態の彼はチベット文化への傾倒を深めていき、「迷走している」と言われたりもしました。

そのメスナーを復活させたのは、「水平」への転向でした。
南極を徒歩で制する構想を抱いたのです。

1989年11月、メスナーはウェッデル海から南極点を目指しました。
南極点のアメリカ基地まで無補給で歩く計画ですが、この時ばかりは単独に拘ることができずドイツ人パートナーとの2人行でした。

南極大陸では、内陸中央から沿岸に向けて拭きおろしの風が吹きます。
重量50kgのソリを引きながら歩く彼らにとって向かい風は最大の敵です。
視界を奪われ、方向感覚を狂わせるホワイトアウトに襲われます。
いたるところにある隠れクレバスへの転落の恐怖に怯え、サスツルギを越えなければなりません。
サスツルギとは、風が雪面を削ってできる高さ1mにもなる氷の畝です。

白夜の南極を歩いている彼らにとって昼も夜もありません。
手首のスピードマスターによるとテントを出てからかなりの時間を歩いています。
一刻も早くビバークポイントを見つけないと凍死してしまいます。

その様にして、彼らは1日に60km(!)も粛々と歩き、ついに92日後の1990年2月12日、南極点のスコット基地に到達します。
札幌~鹿児島間に相当する、2700kmの道のりでした。

メスナーらの南極大陸徒歩横断を支えたスピードマスターは、米航空宇宙局(NASA)のアポロ計画に参加した、「ムーンウォッチ」として知られています。

NASAに採用される際にオメガが課された過酷なテストでは、室内温度をマイナス14からマイナス22度に下げ、その後、標準室温に戻すというテストを15回繰り返したそうです。

南極の気温は、NASAが課したテストでの室温をはるかに下回ります。
南極点での2月の平均最低気温はマイナス42.7度にもなります。
にもかかわらず、スピードマスターは壊れませんでした。

理由はオメガ特有の内部構造にあります。

鉄や真鍮は温度が下がると収縮します。
デザイン性やコンパクトさを追求したなら、おそらく結果は違っていたでしょう。
武骨なまでに古典的なスピードマスターは、個々の内部構造が大きく空間にゆとりを持たせています。
このため収縮の影響を受けにくかったのです。

「極致というフロンティア」を制した時計スピードマスター
男のロマンを感じる時計です。

 

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各機構のメリット・デメリット

おはようございます。

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腕時計の良さを判断するのは、今や中身が機械式かクォーツ式かということだけで判断できない時代になっているようです。

外装の作りこみやコンセプト、トータル的な完成度で評価すべき。

正確性が一番の売りであるクォーツ式の時計について、あまり知られていないことですが、水晶振動子(クォーツ)や液晶には寿命があります。

知ってました?

水晶振動子や液晶の交換部品がなければ修理不可能ということになってしまいます。

しかし機械式時計は機械部分を好感しながら末永く使い続けることが可能で、工芸品としての価値はクォーツ式より高く評価されています。

とはいえ、それぞれメリット・デメリットがありますので、ちょっと解説。

機械式自動巻き時計
・日差十数秒は当たり前!定期的な時刻合わせは必須。

【メリット】
普通に毎日使っていればゼンマイが自動的に巻き上げられ、時計が動き続けます。
電池交換も必要ない、エコ・ウォッチです。

【デメリット】
クォーツに比べ日差は約60分の1。1日に数秒~数十秒の誤差があります。
また自動巻き機構の分だけ手巻きより複雑になり、厚くなります。

 

機械式手巻き時計
・毎日ゼンマイを巻く作業が”手間”か”楽しい”か

【メリット】
自動巻き機構がないので、ムーブメントの構造を簡単にできます。
それだけ故障も少ないし、耐久性やコストの面でも自動巻きより有利になります。

【デメリット】
ゼンマイを巻く手間がかかります。当たり前ですが。
パワーリザーブ(持続)時間は機種ごとに違いますが、、ほぼ、1日に1度はリューズを回すことになります。

 

クォーツ式デジタル時計
・液晶の寿命が切れると修理不可能

【メリット】
1か月で20秒前後の誤差が標準的で、超高精度モデルの場合は年差が数十秒。
デジタル液晶なら表示できる情報量も圧倒的に多くなります。

【デメリット】
PCはTVと同じく、腕時計の液晶にも寿命があります。
一般的な使い方で10~15年くらいが目安となりますが、寿命が来た時には交換部品がない場合が多いです。

クォーツ式アナログ時計
・機械式と同様の歯車部品を持つため衝撃に強くない

【メリット】
月差±20秒程度の高精度はクォーツならではの長所です。
また、アナログ式はデジタル式よりも瞬間的に針の位置で時刻を読み取りやすいです。

【デメリット】
機械式とほぼ同様にいくつもの歯車を介して動力が伝わるため、デジタル式よりも衝撃に弱く、機械的な寿命やメンテナンスが必要になります。

 

クォーツ式電波時計
・標準電波を受信できないところでは普通のクォーツ精度

【メリット】
10万年に1秒の誤差しかない電子時計を基準にした標準時刻情報を受信して、ICが自ら時刻を自動修正してくれます。
正確性についてはこれ以上のものはありません。
欧米や中国でも機能します。

【デメリット】
地価などの標準電波を受信できない場所では、普通のクォーツ並みの精度になります。
また海外の標準電波に対応しているのは一部のモデルのみになります。

いかがでしょう?

腕時計を選ぶ基準はそれぞれの価値観によります。
貴方を輝かせてくれるお気に入りの時計が見つかると良いですね。

 

 

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現行ムーブメントの凄い実力

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本日は、”最強の実用時計”と言わしめるROLEXの現行ムーブメントの実力について、主だった4つのムーブメントについてお話します。

まずは、主力であるキャリバー3135

 

 

 

 

 

 

誕生は1989年頃ですから、実に26年も製造されているロングセラーです。

クロノメーター認定を受けた高精度に加え、肉厚なパーツを用いて耐久性と安定性を高めた構造は、実用性を追求するロレックスらしい仕上がりとなっています。

一方でシースルーバックやサンブラッシュなどの仕上げを施して優れた美観を追求している点も見どころです。

発表後も現状に甘んじることなく細かな改良を行いより完成度を高めようとしています。
近年ではブルー・パラクロム・ヒゲゼンマイへの切り替えを行い、耐衝撃性などを飛躍的に高めることに成功しました。

キャリバー3135はこういった改良を重ねることで、現在も最良のムーブメントであり続けています。

あえて弱点として上げるとすれば駆動時間でしょうか。
デイトナのクロノグラフムーブメントが約72時間の駆動時間なのに対して、3針の3135が約48時間というのはやはり物足りなさを感じます。
しかし、実用的には十分な駆動時間だと思います。

搭載モデル
デイトジャスト、ヨットマスター、ディープシー、サブマリーナデイト、シードウェラー4000..etc

キャリバー4130

 

 

 

 

 

 

デイトナ専用のキャリバーとして開発された初の自社製クロノグラフムーブメント4130は、2000年に登場しました。

それ以前はゼニス社のエル・プリメロやバルジュー社の72系といった他社のムーブメントを採用していましたが、その間、採用したムーブメントに独自の改良を加えるなど積極的に製造のノウハウを積み重ね、満を持して開発にこぎつけました。

大きな特徴はレイアウトの合理化が図られている点でしょう。
クロノグラフ機構の動力伝達方式に採用したのは、針飛びが起こらず、作動しても振り核が落ちないというメリットがある垂直クラッチです。
文字通り、クラッチが垂直移動するため横のスペースを必要としないこの方式は、自動巻き機構を搭載するのに非常に効率的でした。

またU字型のリセットハンマー一つで、クロノグラフ針、30分と12時間積算計の3つを一度に帰針させるというコンパクト設計が採用されたことも大きい。
更にクロノグラフ機構と巻き上げ機構を裏蓋側に一元化したことで、文字盤を外さずともメンテナンスが行えるところは、多くの修理技術者に高く評価されているポイントです。

もう一つの大きな特徴は、テンプの支えがツインブリッジになった点で、これにより安定性が格段に向上しています。

この4130には当初からパラクロム・ヒゲゼンマイが装備されています。
2008年頃からは酸化処理が施されさらに耐久性が高められたことに加え、色が美しいブルーになり美観も高まっています。

キャリバー3155

 

 

 

 

 

 

 

デイデイト表示を装備した3100系キャリバーの派生ムーブメントです。

デイ表示が追加されている分、3135よりも厚みを増していますが、それ以外の基本スペックは全て踏襲しています。
なお、デイデイトⅡに装備される3136にはパラフレックス・ショックアブソーバーが採用されています。

主な搭載モデル
デイデイト
キャリバー3186

 

 

 

 

 

 

 

時針を単独で可動することができるGMT機構を備えたムーブメントです。

GMTマスターⅡがモデルチェンジした際、併せて新たに採用されたムーブメントのため、ブルー・パラクロム・ヒゲゼンマイは標準装備されていますが、パラフレックス・ショックアブソーバーは装備されていません。

主な搭載モデル
GMTマスターⅡ

 

 

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